カトリック教会とは

    

はじめに天地万物を創造された神は、人間を神に似た姿として創られましたが、その人間が神の愛と生命の恵みに背を向けて罪の深みに陥っても、決して見捨てることなく、「救いの契約」を結んで下さいました。更にイスラエルの民を選び、「特別の救いの約束」を交され、民が神の愛を忘れて偶像崇拝などに惑わされる事があっても、裁きと寛大なゆるしをとおして民を導きつづけました。

そしていつくしみ深い神は、最後に「救い主(メシア)」をこの世に派遣し、人類全体を罪と悪の支配から解放されるように、預言者の口をとおして告げ知らせたのです。こうして遂に救い主イエス・キリストが聖母マリアから誕生し、闇から光へ、絶望から希望へ、憎しみと敵意から新しい愛と平和の時代へと、人類はこの救い主をとおしてはじめて「天の父なる神への道」にたどりついたのです。

 

主イエス・キリストは「福音(よき救いのおとずれのメッセージ)」をとおして、世に「神の国」がはじまったことを告げ知らせ、更にその「力ある業」をとおして、貧しい人々、病める人々、希望を失った人々、障がいに苦しむ人々、罪の重荷に苦しめられてきた人々に、今こそ神の救いの力が生き生きと世界に働きはじめたことを示されました。

 

しかし人類の罪深き根と、世界の不正義、そして悪の支配力は、この救い主イエス・キリストを十字架の上にまで押し上げ、死に至らしめたのです。しかし憐み深い神は、イエスの十字架の死を超克され、更にその復活をとおして、人類を死と悪の支配から解放され、神の生命の勝利をわたしたちにお与え下さったのです。こうして復活された主は、ご自分が選んだ弟子たちに「聖霊」を遣わす約束を実現され、聖ペトロをリーダーとする「教会」が誕生したのです。

 

主キリストは最後に「全世界に行って、人々に福音を宣べ伝えよ!(マルコ福音書1615)と弟子たちに命じ、こうして生まれたカトリック教会は以来今にちに至るまで、主の福音と救いの業を全世界にくまなく告げ知らせるために働きつづけてきたのです。

 

現代のカトリック教会の姿

 

20世紀になり、カトリック教会は「第2バチカン公会議」(1962年~1965)という大きな自己変革のための会議をローマで開催しました。この会議によって教会は従来の閉鎖的な姿から「開かれた教会」へと生まれ変わりました。その大きな変化の特徴として、

 

   聖職者中心の位階制度から、信徒を基礎とする共同体へ。

 

   従来のラテン語を公用語としておこなわれていた「主キリストの最後の晩餐を記念するミサ聖祭」を、各国の言葉でおこなえるように変えました。

 

   また歴史的に対立していたプロテスタント諸教会と和解し、「分かれた兄弟姉妹の教会」と共に同じひとつの歩みをめざしはじめています。

 

   政治や社会の不正義の問題に無関心であった姿から、キリストの福音の視点から、核軍縮、戦争、平和、貧困・差別・飢餓・開発による環境破壊・貧富の格差などの問題と深く関わり、この地上に神の愛と正義そして平和が満たされるために働きはじめたのです。

 

そして現在、カトリック教会はローマ教皇フランシスコを中心に、全世界で「貧しい人々・苦しむ人々の友」となるべく、祈りそして仕え働きつづけているのです。